Urinals(便器の意) の Nagative Capability
どうも、サイダーです。
っていうか全然このバンドの情報が転がってねーじゃねーか!ふざけんな!どいつもこいつもスマホ触ってネットをプラプラするこのご時世に、このザマですか。
少し、興奮してしまいました。というわけで、これも何かの思し召しなのでしょう、この Urinals についてそれなりに解説させていただきます。それなりっていうのはね、そりゃだって1枚しかアルバム持ってないんだもん。こちとらマニアじゃないんだよ。英語の Wikipedia でも読んで糞して寝ろ。
血圧が上昇してしまいました。まず、 Urinals というバンド名は何かと言いますと、IQ平均105相当の優秀なファーイースト列島のボーイズ&ガールズであれば今回のブログタイトルから察することは可能と思いますが、「どういうこと?とりあえずファミマ寄らね?」というトンチンカンな人もいることでしょう。そんな方も Google 先生に画像検索してもらえば一発です。
はしたないでしょう、汚らしいでしょう。なんと素晴らしい。つまり、ベンキーズということです。厳密に言えば、男子用小便器という意味です。ここでまた一つ、英単語を覚えることに成功しましたね。一日一善。
そしてなぜ、 Urinals のことについて書こうと思ったのか。まずは下の画像をご覧ください。
これは流石のファーイースト列島民族でも気付かないかもしれんので説明しますと、我がブログのファヴィコンやプロフィール画像は彼らのジャケットが元ネタなのです。マネというよりはオマージュ、パクリというよりはリスペクト、ということでご了承願います。
バンドの説明に戻りましょう。彼らはスリーピースバンドでありまして、ボーカルはベースが担当するという要するに Blue Cheer パターンです。人間椅子パターンです。キャロルパターンです。
アメリカにはタレントショーというもんがありまして、隠し芸大会というか学芸会というかそういう雰囲気なのですが、そんな感じのステージで高校生デビュー。”パンクバンドのパロディー”という体で適当に演奏しておったそうです。当時のバンドは5人体制、しかし清々しい程にチャランポランタン(別名・お粗末さん)な演奏は、後に出番を控えていた真面目なジャズバンドの怒りを通り越した呆れを発作させることに成功しました。
かの有名なぶち切れハードコアバンド Black Flag の熱烈サポートを受けたり、 解散してみたり、 100 Flowers という名前になってみたり、The Chairs of Perception という名前になってみたり、再結成したり、Minutemen にカバーされたり、Sonic Youth に言及されたりで今日に至ります。
Minutemen の This Ain't No Picnic。
Minuteman は正直詳しく知らんかったのですが、この曲はGang of Four みたいでとても格好よく、何で今まで知らなかったんだうおーという気にさせてくれました。
ここまで読んでいただければ何となく分かると思いますが、彼らの音楽性は素人がバンドやったらこうなりました的なすんげーシンプルなパンクです。Wire みたいなミニマリズムを感じます。
何せ曲の長さは大体1分ジャストとか場合によっては30秒ぐらいとかで、、、ハードコアバンドはこれぐらいの短期決戦パターンは結構あると思いますが、それはテンポが速くて若干中身が濃縮されているパターンも多いと思います。しかし彼らの場合は、テンポがそんなに速くない曲とかでも1分そこらで演奏が終了してしまう曲が多数。某アッカンベー48 とか、某 会いたくなったらバイブレーションが発生する人を好む層が聴いたら、鼻血垂れて卒倒するんではないでしょうか。しかも大多数の曲がポップでもなきゃ、キャッチーでもない。
・・・あ、あったよ!すごくキャッチーな曲!これこれ!これなら女の子でも聴けること間違いなし。モテる!でも、曲名を絶対に Google で画像検索すんなよ!お兄さんとの約束だ。
Urinals の Male Masturbation。
Male は男、Masturbation は辞書にも載っているぐらい人間の正常な生理的行動の事なので、英和辞書で調べなさい。かの Lo-fi ノイズポップバンド・No Age もカバーしとります。
彼らの見た目はイケてない学生風ですが、上記のようにまるで思春期を迎えた中学生男子のように直球、というか下ネタじゃねーかという曲名なり歌詞なりがちょくちょく登場します。ジョックス(体育会系)ばりの脳筋でなく、ナードばりのイケてない学生風がやってるというのがポイントですね。
例:
Sex
Orange Anal Sin
I Make Love to Every Woman on the Freeway(俺は高速で全女とヤる)
というわけで、少しはこれで日本のパンク野郎とパンク女郎に貢献できたのではないでしょうか。Amazonでも買えるぞ、急いでポチるんだ!なお、米国パンク会では Sonic Youth らの言及もあったおかげでしょうか、パンクレジェンドの1つとして数えられているようです。
Urinals 近影。なぜかベースストラップについたバッドばつ丸に、我々日本人としては共感を覚えずにいられません。
No Age の Male Masturbation。
もちろん我らが Urinals のカバーです。