頭の中の音楽がコンクリートジャングル

好きな音楽やバンドを聞かれると1分で端的に語ることができないことに気付いたので、頭の中の音楽情報を片付けたりするブログです。

Grand Theft Auto III のラジオ

どうも、サイダーです。

 

今回は、思い出のゲームで流れていたラジオについて。

 

GTA3 のパッケージ。

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しばしば語らせてもらっている通り、僕はゲームっ子です。今となっては何だかんだ色々ありますので、まとまった時間もそれ程なく、ゆっくり腰を据えてコンシューマー機で遊ぶなんてことが難しくなってしまいました。

 

 

それでも、スマホ版のディアブロを待ち望んだり、子供の頃に熱中したタイトルのスマホ版を「高いな畜生、ゲームメーカーは守銭奴か」と愚痴りながらも落として遊んだりと、スマホで隙間時間を消費しては悪あがきをする日々。兎に角、ゲームが幼少期からのライフワークであったと言っても過言ではありません。

  

スマホでもプレイし直した例:クロノトリガースーファミでは借りてプレイ。PS版は買ってませんが、DS版も買ったし、オリジナルを買ってない割にソフトに投資しているという。。

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ゲーム大好きなギーク上がりの大人なもんですから、当然ゲームの音楽には反応せざるを得ません。Grand Theft Auto、しばしば GTA と略されるこのゲームシリーズにおいては、そんな思い出もひとしおです。

 

今は昔、学校に通っては MTG というカードゲームに興じる中、PS2 で GTA3 が発売されるというショッキングなニュースが脳天を直撃しました。何せ、世間的に GTA シリーズが知れ渡ったのは この GTA3 からだったと認識していますが、中学生の頃にデモ版とはいえ PC で GTA1 をプレイしていた上、その内容が過激さと新鮮さの頂点を極めており、それが帰ってくるとあっては、いてもたってもいられませんでした。

 

GTA3 からは、操作するキャラを背後から追いかける視点、所謂 TPS のスタイルが脈々と続いていましたが、GTA1 では見下ろし型視点のゲームでありました。まぁそれでも、やってることは3とあまり変わらなく、その辺を走る車を強引に奪っては、路上の人々をまるで血の詰まった風船かのごとく踏み潰し、銃をバシバシとぶっ放しながら、ボスから下されるミッションをクリアしていくスタイル。完全に情操教育上よろしいものではなく、そんなもん毛の生え揃わない中学生の頃からやるもんじゃありませんが、オヤジの雑誌の付録からたまたま見つけてしまったのでしょうがありません。

 

GTA1 のプレイ動画。


 

僕のやった1のデモ版は時間制限付きだったものの、革新性と色々な意味での刺激の強さはとてつもなく、結構遊んでいたのを覚えています。上記に書いたような犯罪ワールドが繰り広げられる中、もう一つ印象的だったのは、珍妙な言葉の数々。死傷を負うと「オダブツだ!」、警察に捕まると「ブタ箱行きだ!」、特定のアイテムを取ると突如として始まる「メッタ殺しタイム!」、うーん、バタ臭さを強引に翻訳した事による怪しい雰囲気といいますか、90年代後半にありがちな香ばしい香りが漂っていますね。

 

そして GTA3 はと言うと。2003年、特に日本では、まだまだコンシューマー機は子供が大好きなものというような見方をされる御時世でしたので、善良な市民の車を強奪し、銃やらをぶちまけて血みどろのギャーなんてゲームがプレステ2でプレイ出来るというのは、御法度臭が半端なかった訳です。そして何より、CERO18というアダルトな烙印が押され、イケナイゲーム感は誰がどうしたって丸分かり。しかし、ボンクラティーンネイジャーだった僕らが、そんな危ない香りのするブツから魅力を感じない理由は何ひとつ無く、その辺の店から何なくソフトを購入。バイオハザードでゾンビをバスバスやるのとは違い、生身の人間を鈍器や銃器でアレコレするというトンデモなく背徳的な行為を、ゲラゲラ腹抱えながらやっていたのです。

 

日本版の GTA3 パッケージ。クライム物ゲームが珍しい当時、家庭用ゲーム機で遊べる18禁臭を放つソフトというのは異色でした。

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その中でも、車に乗ると流れるラジオはかなり印象深い物でした。ゲーム内だと言うのにラジオ局がいくつもあってそこそこに充実、さらにラジオ局ごとに明確なジャンル分けがされてまして、ポップス、懐メロ、レゲエ、ヒップホップ、トランス、ドラムンベース、、、当時から洋楽かぶれだった自分にしてみれば、アメリカの空気そのものがゲームの車内から放出されているように思えたぐらいでもう夢心地。わざわざソフトからラジオ音源を抜き出し、CD-R(もはや死語)に焼いては聴きまくった程です。

 

お気に入りのラジオ局はというと、お気に入りが多くて中々絞るのが難しかったですが、ドラムンベースMSX FM、懐メロ(80年代ポップス)担当の Flashback FM、レイブ感満載のトランス局 Rise FM、この辺が当時どストライクな好みだった様に思えます。根暗なギークの癖に、クラブ通いのパリピの如くダンサブル寄りなチョイス。非常に複雑な気分です。

 

GTA3 の MSX FM。気分ブチ上げ。

 

GTA3 で使用されているのは、ほとんどがゲームオリジナル曲となっているようですが、Flashback FM だけは例外で、版権曲が流れます。それも、80年代ポップスがジャンルということになっていますが、映画のスカーフェイスに使われている曲ばかりが流れます。ゲームをプレイしていた 当時は何にも知りませんでしたが、スカーフェイスも好きな映画なのでなんだかしみじみとしてしまいます。

 

懐かしさにかまけてゲーム内ラジオの音源をダラダラと流していましたが、「こんなに短かったっけ」と思ってしまいました。一つの局は25分ぐらいでループするので、時間的にも少し短い気がしましたが、ゲーム中でラジオを聴けるのはもっぱら運転中なので、あまり気にならないのが不思議。あと、手が込んでるなーと思ったのが、局のジングルが流れたり、CMが入るんです。没入感抜群。

 

GTA3 の Flashback FM。当時知識がなかったおかげで、80年代の曲が流れてるだなんて知りませんでした。 

続編の Vice City では、3の大ヒットを受けてゲームのボリュームがかなり増していましたが、ラジオ局も超絶レベルアップ。3 とは違って版権曲をバンバン流すという、分かりやすい金の使い方をしていました。それも、80年代を舞台にしていましたので、ゲームの世界もラジオもゴリゴリにギラギラのエイティーズ。ゲーム内で1番初めに聴く曲が、あのマイコーのビリージーンですからね。Vice もまたの機会に語りたいです。