Neil Young の After the Gold Rush
どうも、サイダーです。今回のアルバムは大御所 Neil Young の傑作、 After the Gold Album について。
Neil Youg といえば、カントリーやフォークをはじめとして、ニューウェーブやグランジなど、その時やりたい音楽をやりたいようにやるという 幅広い人達に愛される趣向により、世代を超えた様々なファンがいるものと思われます。
ちなみに 扱うジャンルが幅広すぎての事か、この度 Google 検索にて Amazonさんご乱心の様子を偶然にも捉えましたので、詳細はちょっと下にある画像よりご確認ください。Harvest Moon というアルバムはアコースティックなアルバムなのですが、よりにもよって ヘヴィーメタル っすかー といった感じです。
Neil Young と検索して目を疑った、Amazonさん ご乱心の様子。
After the Gold Rush というアルバムは 古き良き70年代ロックの名盤として、多くの人が手にする逸品だと理解しています。これと Harvest の2枚を聴いとけば Neil Young は十分、みたいな。
今回 これほどまでに 定番・鉄板・レジェンダリーなアルバムをチョイスしたのには、明確な理由があります。
それは、赤ん坊の子守唄としてヘヴィーユーズしているということです。まず 簡単に我が息子の生態について説明申し上げますと、朝はその辺のジジイもびっくりするぐらいの寝起きの良さを発揮するのですが、夜はやたらと寝つきが悪い。どちらかというとアッパー系の素質を秘めていると思われる為か 基本的にテンションが高く、興奮状態が鎮まらずにダラダラ起きるというのが恒例となってしまっています。
そこで あの手この手の奮闘をしまして、兎に角寝かし付ける訳です。しかし、手段に制限が課されており、一筋縄では通らんのです。簡単に車を出し入れ出来ない環境なので、世のパパママが駆使すると言われる 車でドライブ作戦 は使用不可、絵本を読めば更に興奮度を増幅させてしまう。
最終的には抱っこしてユサユサするしか無いという結論に至っておりますが、まぁーこれも寝るまでが長いこと。下手したら1時間抱っこ&ユサユサコースという修行が待っているのです。毎晩。
そんな時に登場するのが、音楽の偉大なる力という訳です。静かな曲を流して寝鎮めるという シンプルな作戦では有りますが、暗がりだと素直に音楽へ集中してくれるのでいい感じなのです。
Ramones のオルゴールバージョン。睡眠導入というよりは 親を奮い立たせる効果が高く、専ら持久戦時に使用されます。
しかし静かな曲なら何を流せばいいってもんでもなく、聞き覚えがない曲は逆に興奮の発作を起こすリスクを抱えているのです。理不尽かつ不条理極まりないですが、聞き分けのない赤ん坊は 親に躾られるのではなく、親が躾られるのです。
そこで登場するのが、我らが Neil Young 先生です。なぜか Neil Young の曲はすんなりと受け入れられるのです。原因を考えてみるに、一連のオールドスクールロックを胎教として学んだ我が子ですので、当然先生の曲も予習済みであったと考えられます。
特に After the Gold Rush は安定した効果が立証されており、95%以上の寝かしつけ率を誇るモンスターアルバムとして我が家に愛されているのです。ありがとう、Neil Young のじっちゃん。
Neil Young の Tell Me Why。アルバムのトップバッターです。
とまぁそんなこんなで色々ありますが、ここからはNeil のじいさんについて少しだけでも書いておくこととします。
令和元年でもある今日現在、彼の年齢は73歳でありますが、冒頭で触れた通り 巡りに巡る音楽ムーブメントに寄り添ったり離れたりしながら、未だに現役。濃い顔、深いシワ。か細いハイトーンボイス、そして だからこそ耳に残る歌声。アコースティックで見せる優しげな姿と、エレクトリックなギターで見せるハードな一面。曲がったことは大嫌い、だから気に食わないことは音楽でボコボコにぶん殴る。ジジイにして青臭さ健在。
9.11の時にわざわざ Imagine を演奏してみたり(Imagine は反戦歌ですので、当時はアメリカ国家指定の放送禁止曲となっていたのです)、これはジョニーロットンのことだ!なんて歌って若手に共感を示してみたり、カートコバーンの遺書に歌詞が引用されたり。わざわざ言いたいことを正直にぶちまけたり、各方面から熱烈なフィードバックが返って来たりと、エピソードには事欠きません。
Neil Young の Southern Man。黒人奴隷からの借りはいつ返すんだ、と中指を突き立てる曲です。
ちなみに彼もコンスタントに作品をリリースするタイプですので、彼のリリースしたアルバム群は膨大であります。デビューから2019年の今現在までアルバム数は50以上を超えており、彼の音楽キャリアの初期に当たる Buffalo Springfield や、さらには Crosby, Stills, Nash & Young での活動などなどもひっくるめると、本当にキリがないです。
という事で、僕が持っている Neil じっちゃのアルバムは両手に収まってしまう程でしかないのですが、Neil Young Archives として 全音源を高音質でストリーミング配信するという試みも彼は行っており、有料サービスでなければ全ての曲を聴くことはできませんが、Feautured Album of the Week(今週のアルバム)と、Song of the Day(今日の一曲)は無料で聴くことができるようです。
ちなみに僕が今日聴いた Song of the Day は Computer Age という曲で、 1981年リリースの Trans というアルバムの曲だったのですが、タイトル通りピコピコした曲でして。当時 ファンの間でも物議を醸したらしいですが、テクノミュージックですよ。マジでこのジジイは節操がねーなと思ってしまいました。どれだけ音楽に対して貪欲でいられるのよ。ちなみに、Trans を発表した時のインタビューで「次のアルバムも機械っぽい音楽をやるさ!」なんて息巻いておきながら、次のアルバムはロカビリーだったみたいで。もう、ここまでくると呆れるを通り越して笑えてきます。
Neil Young Archives。上で書いた通り、週替わりアルバムと日替わりソングは無料です。パソコンからアクセスするか、スマホはアプリ版をどうぞ。
https://neilyoungarchives.com/
Neil Young の Computer Age。格好までテクノです。