頭の中の音楽がコンクリートジャングル

好きな音楽やバンドを聞かれると1分で端的に語ることができないことに気付いたので、頭の中の音楽情報を片付けたりするブログです。

Minor Threat

僕は、 Minor Threat というバンドが好きだ。

マイナー・スレット - Wikipedia 

 

Minor Threat の面々。(1985年)

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ファズっぽいギターサウンドが好きだ。

直情的なシャウトスタイルの歌声が好きだ。 

僅かに感じるポップさが好きだ。

 

ハードコアだから好きだ。

USハードコアだから好きだ。

DCハードコアだから好きだ。

 

DCハードコアの草分け的存在、Bad Brains のライブシーン。

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商業主義に立ち向かう姿勢が好きだ。

自らレーベルを立ち上げたから好きだ。

Dischord(不協和音)というレーベル名も好きだ。

 

Dischordモノのバンドや曲も好きだ。

特に Void というバンドが好きだ。

Sonic Youth がカバーした曲も好きだ。

 

Sonic YouthNic Fit。The Untouchables のカバー。

 

Filler という曲が好きだ。

In My Eyes という曲も好きだ。

12XU という Wire のカバー曲も好きだ。

 

自分の身近な事をストレートに歌うから好きだ。

飲まない・吸わない・姦らない主張も好きだ。

熱い考えを、時に 熱い行動で示すのも好きだ。

 

Minor Threat の Out of Step。I Don't Smoke, I Don't Drink, I Don't Fuck.

 

 

Fugazi 以降のイアンも好きだ。

クラウドサーフィンをやめさせる為にライブを中断した話が好きだ。

「人々から音楽を取り上げることは出来ない。音楽は空気中に漂っているモノだから。」という主張が好きだ。

 

元 Minor Threat の面々。(2018年)

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以下、補足色々。

 

イアン :

Minor Threat のフロントマンでありボーカルの Ian MacKaye。本文中に載せた写真の中の、ツルツル頭の人物。日本では イアンマッケイ という呼び方で通っているが、発音としては イアンマッカイ の方が近く、本人は日本でのマッケイ呼ばわりを嘆いている。

 

ファズっぽい :

ファズ(Fuzz)とは、ギターエフェクターの一種。さらに、ファズはディストーションに分類され、、とかやってると長くなるので、また近日にギターよもやま話を語るブロンコおじさんに紹介してもらう予定。音を聴いた感じや海外のフォーラムなどを覗いた所、恐らくではあるが Minor Threat はファズを使用することなくアンプのみであの音を鳴らしていると推測し、ファズっぽい と記した。

 

飲まない・吸わない・姦らない:

酒を飲まない、煙を吹かさない(タバコや麻薬の類をやらない)、愛のない快楽のみの性行為 ご法度、、、の三本柱を信条とする、所謂 ストレートエッジという主義、主張、ライフスタイル。Out of Step の歌詞がどうのとか、Straight Edge という曲がどうのとかっていうのを含め、成り立ち等は Wikipedia が詳しい為 割愛。シーンの末期では宗教的な様相を呈してしまい、イアン先生は 大層 残念がっておられた。DCハードコアシーンはストレートエッジの影響下にあったとは言え、例えば本文で挙げた Void 然り ストレートエッジなバンドばかりだったかと言うと案外そうでもない。

ストレート・エッジ - Wikipedia

 

 

Fugazi

イアン先生が Minor Threat 解散後に旗揚げしたバンド。実は、あまり Fugazi の音源は聴いたことがないが(ハードコア真っ盛りだったガキンチョにとって、ポストハードコアは分かり辛かったのである)、この度 色々調べる中で彼らの音源にも興味深々である。

フガジ - Wikipedia

 

参考… Fugazi のライブ音源色々。バンド公認。

https://archive.org/details/Fugazi

 

クラウドサーフィン :

ライブ会場にて、人がわっしょいされて人の上を流れていくアレである。ある時を境にこの行為が増えた事に心を痛めたイアン先生は、その後 積極的にクラウドサーフィンを止めさせる為に しばしばライブを中断したという。日本でのライブでも、暴れ狂う海兵隊さんを必死に止めたとか。

 

音楽は空気中に漂っているモノ :

デジタル音楽を巡る討論会(会の開催当時、ファイル共有が音楽業界にダメージを与えるとして脅威と考えられていた)や、それに関連したインタビューで、イアン先生の主張した考え。要約すると、「音楽は遥か昔からあるが、ビジネスになった事で歪んだモノになった。音楽ビジネスの全否定はしないけれど、僕は売る為じゃなくて 聴かれる為に音楽を作っている。音楽は空中に漂っているモノだから、人々から奪われはしないし 基本的に自由であるべき。」…といったところ。単なる理想論という訳でなく、チケット代を極力抑えるなどといった 彼の行動の数々にシンクロしており、感服モノである。