ゆらゆら帝国 の 3×3×3
どうも、サイダーです。
今回はゆらゆら帝国について。
このバンドに興味を持ったきっかけは、実は The White Stripes でした。「日本でホワイトストライプスっぽいバンドってなんだろう?」「・・・ゆら帝?」というやりとりをどこぞで発見しまして。そりゃあんなかっちょえーバンドが日本にいるんかいと当時気になって調べてみたんですが、、、
ゆらゆら帝国 夜行性の生き物三匹
こんなのがでてきまして。
「おいおい、赤白ファッションでブリブリのギター弾いとる兄ちゃんはどこにおるんじゃ。ひょっとこが踊っとるだけじゃねーか。でも、こりゃすごい。」と思ったのをよく覚えています。
日本語であることにこだわったロックンロール…というのを標榜していたらしく、不思議な歌詞は多いですが、ブログタイトルにも書かせてもらった 3×3×3 をリリースしとるあたりの ゆらゆら帝国 は、まさに ぶっつけガレージサイケって感じです。
バンド構成は3ピース。天パで眉毛のないギターボーカル 坂本慎太郎、全身真っ黒・超サラサラロン毛のベース 亀川千代、正直よく知らないけど右翼に拘束された経験を持つ ドラム 柴田一郎 と、なんか色々濃すぎる面々です。
左から、柴田氏・坂本氏・亀川氏。こわいよぅ・・・・おばけみたいだよぅ・・・・
3×3×3は僕が初めて買ったゆらゆら帝国の音源です。
タワレコで買ってその帰りに車のCDプレーヤーに突っ込んだら バカみたいな音量で ガガガ ガガガ ガガガ ギャギャギャ とかいいはじめて焦りました。眉毛のない坂本ちゃんによると、驚かせようという一心で音量をギャンギャンにしたそうです。すこしだけ迷惑。
僕が「ガレージ」というジャンルについて色々調べはじめたのもこの頃だったと思います。ガレージと一言に言っても色々あるのは詳しい人ならよくご存じな所ですが、『ビートルズにあこがれて or 女の子にもてたくてバンド始めたティーンエイジャー、あるいはそんなバンド達のマネをしたバンド』という定義があると知った時は、アゴ外れそうでした。どうりでラフというかヘッタクソな演奏が多いわけで。
というかなんつー志の低さ。その辺のコピバンと変わらんじゃないか!(実際ガチな大御所ガレージバンドでもコピーオンリーのやつらいますけどね、The Detroit Cobras とか)でも、それも含めて魅力なわけで。The 5.6.7.8's が綺麗にビシビシ演奏してたら、タランチーノだってそっぽを向いとったかもしれんのです。
”ビルを殺れ” より、The 5.6.7.8's の騒やかな演奏シーン。
ゆらゆら帝国の話に戻りまして。
彼らはガレージ ど真ん中 であったり、サイケサイケだったり、カーペンターズばりに どポップ であったりという感じの方向性ですが、僕はその中でも断然にガレージサイケ路線の曲が好みです。解散後の坂本ちゃんソロは、ポップ路線、、、じゃないですかね。そんなに彼のソロは本腰入れて聴いてないですが。
ガレージ路線とは言っても、彼らの演奏はドへたくそではありません。けど、ガレージっぽさは確かにあるのです。説明すると僕のつたない日本語では長くなってしまうので割愛します。えへ。
ゆらゆら帝国 の イエスタディ・ワンス・モア。
カーペンターズのカバーですね。Sonic Youth が演奏した Superstar に影響されたんじゃないかと個人的には思っています。原曲は明るく、それでいてほんのり物悲しい感じですが、このバージョンはほんのりと狂気を感じます。
The 5.6.7.8's の I'm Blue。
お馴染み Kill Bill での演奏シーンより。キルビルといえば?と人に聞くと、だいたいが「タランティーノ!」か、「栗山千明~」か、「The 5.6.7.8's」と返ってくる。気がする。